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おばあちゃんと嘘

安静とけて久しぶりにおばあちゃんに会いにいく。今日はエイプリルフール。
毎年おばあちゃんはこの日嘘をつくのをたのしみにしてる。今日はどんな嘘をいっても許されるといってかなりたちのわるい嘘をつき、私達被害者はどれほど駆け付けたことか。。さすがに今年は私の身体を気づかって、私には嘘をつくのを断念したらしいけど、、、私がおばあちゃん家についたころ、妹が早速大丈夫〜?と家に駆け込んで来たほど。あまりにもエスカレートして、去年のエイプリルフールでは、私がベビーが出来たかも?と嘘をついたことで、本気で喜んでたおばあちゃんを泣かしてしまったことがある。。。そうして、毎年恒例の嘘つき合戦は終わらない。

今年で79歳になるおばあちゃん。背筋がシャンとして、美への追求も怠らない。ファッションもかなり個性的で、、、街を歩けば、かなり目立つ。
おばあちゃんは7歳のときに済洲島から船で日本にきた。3歳で実母を亡くし、7歳の幼さで子守役(おしんのように)として連れてこられ、言葉も字も知らないまま、、、誘拐未遂、三宅島では噴火も体験したそうだ。数々の苦難を乗り越え、72年間この日本で暮らしている。字の読み書きができないことがおばあちゃんにとっては一生のコンプレックスのようだけど、それ以上に身に着いたものすごい記憶力やバイタリティあふれる独創性は尊敬に値するほどだ。働き者でなんでも自分でこなす。涙もろく、植物が好きで、洋服のリメイクやなんでも無駄なくつくる。もちろんキムチもつくる。私がはじめていったソウル。記号のような文字はまさにチンプンカンプンで駅の乗り降りもままならなかった。きっとそういう状態で長いこと暮らして来てるのだと思う。それでもひらがなの読み書きは長年かけて多少できるようになり、、、そして今この歳になって、もっともっと字を勉強したいと最近考えてるようだ。私はこうやって、あたりまえのようにネットをみたり、本を読んで情報収集したり、自分の気持ちをブログに書き印すことができる。
たくさんの苦労を通して、強く生きて来た、おばあちゃん。女性として一人の人間としても尊敬する。きっと何かを、生きて来た証を残したいのだと思う。
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そして今日も背中にヒョウを背負っている。粋な私のおばあちゃんである。
by macaron5 | 2006-04-01 16:48 | 雑記